「仮想通貨を買うベストなタイミングはいつ?」
「自動で積立投資できるサービスはある?」
「積立投資ができる取引所や銘柄はなに?」
こんな疑問を持って、仮想通貨への投資をなかなか始められない人もいるでしょう。
今回紹介する積立投資は、通常の取引よりも安定的に資産を増やせます。
なぜなら、決まった周期で決まった金額を自動的に積立することで、価格の変動を気にせずに購入できるからです。
毎日1円から積立ができ、初心者でも気軽に始められますが、取引所の特徴やリスクをよく理解しないと損してしまうかもしれません。
そこで本記事では、仮想通貨を積立投資するメリットやデメリット、積立可能な取引所などを徹底的に解説しました。
読み終えることで仮想通貨の積立で失敗する可能性が低くなり、賢い資産形成ができるようになるので、ぜひ最後までご覧ください。
仮想通貨を積立投資する5つのメリット

積立投資するメリットを5つ紹介します。
メリット1:毎月少額から始められる
仮想通貨の積立投資は、大きな資金を準備する必要はなく、1円から始められます。
積立投資ができる代表的な取引所と積立額は、以下の表の通りです。
| 取引所 | 積立額(1日あたり) |
|---|---|
| ビットフライヤー | 1円~ |
| コインチェック | 約300円~ |
| GMOコイン | 500円~ |
一括払いで投資する方法とは違い、毎日や毎月のように積立していくため、初心者でも始めやすい投資方法です。
毎日のランチ代を支払うような感覚で、気軽に積立を始めてみましょう。
メリット2:価格変動リスクを分散できる
積立投資は、常に決まった周期で決まった金額を購入するため、購入価格が平均化されてリスクを分散できます。
このような投資方法を「ドルコスト平均法」といい、仮想通貨の価格が高いときには少なく、価格が安いときには多くの数量を購入します。
イメージしやすいようにシミュレーションをしてみました。
ビットコインを一括で6万円分購入する場合と、毎月1.5万円分を4ヵ月間積立する場合の比較です。
| 1ヵ月目 | 2ヵ月目 | 3ヵ月目 | 4ヵ月目 | 合計 | |
|---|---|---|---|---|---|
| ビットコイン価格 | 300万円 | 250万円 | 200万円 | 300万円 | - |
| 一括 | 0.02 BTC(6万円分) | - | - | - | 0.02 BTC |
| 積立 | 0.005 BTC(1.5万円分) | 0.006 BTC(1.5万円分) | 0.0075 BTC(1.5万円分) | 0.005 BTC(1.5万円分) | 0.0235 BTC |
ご覧のように、積立した方が合計の保有数量が「0.0035 BTC」多くなっています。
さらに、一括の場合はビットコイン価格が「300万円」のときに購入していますが、積立の場合は平均化され「263.5万円」です。
したがって、積立投資は価格が変動しても購入平均価格を下げられるため、リスクを分散できます。
メリット3:買うタイミングに左右されない
積立投資は、仮想通貨を買うタイミングを自動化できるため、価格変動に左右されません。
仮想通貨に限らず、投資の原則は「価格が安いときに買い、高くなったら売ること」です。
利益を求めるあまり、価格チャートを見ながらタイミングをうかがっていても、現在の価格が安いのか初心者には判断できません。
よって、積立投資ならば価格チャートの動きや買うタイミングに左右されず、自動で購入できます。
メリット4:自分のペースで自動運用できる
積立投資は、積立する周期や金額を自分のライフスタイルに合わせて、自由に設定できます。
取引所によってプランは異なりますが、毎日・毎週・毎月のように細かく設定でき、1円から積立できるのも特徴のひとつです。
また、ご自身の口座に資金を準備さえしておけば、自動的に仮想通貨が積立されます。
購入するたびにパソコンやスマホで操作をしなくても、ほったらかしで投資ができますよ。
もちろん購入を停止したい時は、一時的にストップすることも可能です。
メリット5:取引所によっては利用特典がある
積立プランの申し込み条件を満たすことで、利用特典が受けられるのも魅力のひとつです。
代表的な取引所を紹介します。
| 取引所 | 利用特典 | 条件 | 期間 |
|---|---|---|---|
| ビットフライヤー | 2,000円相当のビットコインをプレゼント | ・積立プラン申し込み・月2万円以上積立・3ヵ月間継続買付 | ※現在は終了しています |
| コインチェック | 積立金額に応じて現金1,000円〜10,000円キャッシュバック | ・積立プラン申し込み・3ヵ月間継続買付 | 2022年9月10日〜10月11日まで |
| GMOコイン | 毎日抽選で10名に現金1,000円プレゼント | ・販売所もしくは積立で仮想通貨を購入 | 終了時期未定 |
キャンペーンを利用しながら、積立で資産を増やすのも良いでしょう。
仮想通貨を積立投資する3つのデメリット

積立投資するデメリットを3つ紹介します。
デメリット1:一気に大きなリターンは期待できない
積立投資は少額が基本なので、一括投資に比べると大きなリターンは期待できません。

上の画像のように、積立投資は購入価格が平均化されるため、日によっては価格が高いときに購入することもあります。
したがって、デイトレードのように安く買って高く売るといった、利益を求める投資方法ではありません。
積立投資は長期的かつ安定的な投資が目的なので、資産を少しづつ増やしていきましょう。
デメリット2:資産が減ってしまうリスクがある
積立投資はリスクが分散できて、安定的に資産を増やせます。
しかし、あくまでも「投資」であるため、元本割れしてしまう可能性は否定できません。
仮想通貨は価格が常に変動し、ボラティリティ(価格変動の度合い)が大きくなるのが特徴です。
購入した平均価格が現在のレートより下がり、資産が減ってしまうリスクがあることを認識して積立投資をしましょう。
とはいえ、損してしまうのは価格が下がったときに売るからです。価格が上がるのを待ちつつ、長期的な視点で投資するのが良いでしょう。
デメリット3:取引所よりは購入コストがかかる
積立投資は「取引所」ではなく「販売所」から仮想通貨を購入するため、手数料などのコストがかかります。
一般的に仮想通貨を取引する手段は「販売所」と「取引所」の2種類です。
| 取引先 | 手数料 | |
|---|---|---|
| 販売所 | ビットフライヤーなどの運営会社 | 高い |
| 取引所 | 一般のユーザー | 安い |
表のように、積立投資は運営会社と直接取引する「販売所」で購入します。
よって、通常の取引で使用する「取引所」よりも売値が高く設定されており、コストがかかることを覚えておきましょう。
仮想通貨の積立投資ができる取引所3選

積立投資ができる取引所を3つ紹介します。
ビットフライヤー【1日1円〜】

| 選べる積立プラン | 積立できる銘柄 | 日本円の入金手数料 | 日本円の出金手数料 |
|---|---|---|---|
| 【かんたん積立】 毎日1回 毎週1回 毎月2回 毎月1回 | 【17種類】 BTC(ビットコイン) XRP(リップル) ETH(イーサリアム) MATIC(ポリゴン) MKR(メイカー) XYM(シンボル) LINK(チェーンリンク) DOT(ポルカドット) XTZ(テゾス) XLM(ステラルーメン) XEM(ネム) BAT(ベーシックアテンショントークン) ETC(イーサクラシック) LTC(ライトコイン) BCH(ビットコインキャッシュ) MONA(モナコイン) LSK(リスク) | 銀行振込:振込手数料を負担 クイック入金(住信SBIネット銀行):無料 クイック入金(その他):330円 | 三井住友銀行宛て:3万円未満・・・220円 その他銀行宛て:3万円未満・・・550円 |
ビットフライヤーの積立プランの大きな特徴は、1円から投資ができることです。
また、積立プランも豊富でライフスタイルに合わせた投資ができます。
アプリから簡単に積立設定ができて、初心者にもおすすめの取引所です。
最短で翌日から積立が可能ですが、ご自身のビットフライヤー口座に日本円を入金しておかないと積立できないので注意しましょう。
口座開設がまだの人は「【簡単10分】ビットフライヤーで口座開設する方法|画像付きで解説」を参考にしてください。

コインチェック【1日約300円〜】

| 選べる積立プラン | 積立できる銘柄 | 日本円の入金手数料 | 日本円の出金手数料 |
|---|---|---|---|
| 毎日1回 毎月1回 | 【16種類】 BTC(ビットコイン) ETH(イーサリアム) LSK(リスク) XRP(リップル) XEM(ネム) LTC(ライトコイン) BCH(ビットコインキャッシュ) MONA(モナコイン) XLM(ステラルーメン) QTUM(クアンタム) BAT(ベーシックアテンショントークン) IOST(アイオーエスティー) ENJ(エンジンコイン) OMG(オーエムジー) SAND(サンド) DOT(ポルカドット) | 銀行振込:振込手数料を負担 コンビニ入金:3万円未満・・・770円 クイック入金:3万円未満・・・770円 | 一律407円 |
コインチェックの大きな特徴は、あらかじめ専用口座に日本円を入金しなくても、ご自身の銀行口座から振替をしてくれることです。口座振替の手数料も無料で利用できます。
コインチェックは大手マネックスグループであり、セキュリティ面でも安心です。
また、アプリダウンロード数No.1※で、初心者でも使いやすい仕様になっています。
※ 対象:国内の暗号資産取引アプリ、期間:2019年〜2021年、データ協力:AppTweak
口座開設がまだの人はこちらの記事を参考にしてください。

GMOコイン【1日500円〜】

| 選べる積立プラン | 積立できる銘柄 | 日本円の入金手数料 | 日本円の出金手数料 |
|---|---|---|---|
| 【つみたて暗号資産】 毎日プラン:毎日1回 毎月プラン:毎月1回 | 【17種類】 BTC(ビットコイン) XRP(リップル) ETH(イーサリアム) MATIC(ポリゴン) MKR(メイカー) XYM(シンボル) LINK(チェーンリンク) DOT(ポルカドット) XTZ(テゾス) XLM(ステラルーメン) XEM(ネム) BAT(ベーシックアテンショントークン) ETC(イーサクラシック) LTC(ライトコイン) BCH(ビットコインキャッシュ) MONA(モナコイン) LSK(リスク) | 即時入金:無料(対象銀行のみ) 銀行振込:振込手数料を負担 | 無料(大口出金は400円) |
GMOコインは、日本円の入金と出金の手数料がほぼ無料で利用できるのが最大の特徴です。
国内大手であるGMOグループが運営しており、セキュリティ面からも安心してサービスを利用できます。
また、最短10分で口座開設ができるため、すぐに取引したい人にはおすすめの取引所です。
注意する点は、ご自身のGMOコイン口座に日本円を入金しておかないと積立できないので事前に準備しておきましょう。
仮想通貨を積立投資するときのポイント3つ

積立投資で気をつけておきたいポイントを3つ紹介します。
ポイント1:生活資金は使わない
近年の仮想通貨ブームにより投資する人が増えてきていますが、生活資金を使ってまで投資するのはおすすめしません。
理由として、仮想通貨は価格変動が大きいため、利益がでることもありますが損失が大きくなるリスクもあるからです。
生活資金が必要になったとき仮想通貨の価格が低くなっていると、日本円に換金しても少額になってしまいます。
なので、「なくなっても生活に支障がない」くらいの気持ちで投資をしましょう。
ポイント2:長期プランで積み立てる
仮想通貨の積立は銀行の積立預金のように、長期的なプランを立てて投資することをおすすめします。
資産を少しづつ増やしていくイメージを持ち、価格の変動に左右されずに投資するのがポイントです。
前述したように、ドルコスト平均法で時間を味方にすることがカギと言えます。
ポイント3:額面よりも数量を意識する
投資をしていると保有資産がどれくらいかチェックしたくなると思います。
しかし、額面で資産が増えたり減ったりするのを確認していると、精神的に疲れてしまいます。
さらに資産が減ったことを知った場合、投資資金を追加するなど生活を圧迫させる可能性もあるでしょう。
「1万円増えた」のように額面で資産を管理するのではなく、「1BTC増えた」のように数量を意識することがポイントです。
一定の周期で積立していくので保有している数量が減ることはなく、むしろ資産が増えていくのを感じられるでしょう。
仮想通貨の積立投資に関するよくある質問

積立投資に関する「よくある質問」をまとめました。
質問1:仮想通貨の積立は「意味ない」って本当?
積立投資をするならば、毎月1回の積立ではなく、毎日1回の積立をおすすめします。
理由は、ひと月のスパンだと価格が大きく変動することがあり、積立のメリットであるリスク分散の効果を得られないからです。
次の画像は、ある月のビットコイン価格になります。

データ出典:ビットコイン価格、 BTCチャート | CoinMarketCap
このように、ひと月で100万円以上の価格低下がありました。
価格変動のリスクを分散するために、毎月ではなく毎日積立することに意味があると言えます。
質問2:積立で仮想通貨が増えたら確定申告は必要?
確定申告が必要なのは「一定の利益が出たとき」なので、積立で購入する分には不要です。ただし、積立で購入した仮想通貨を売って、利益が出た場合は確定申告が必要です。
仮想通貨を「買ったときの価格」と「売ったときの価格」で、20万円以上の利益が出たら確定申告が必要と覚えておきましょう。
確定申告をする場合、得た利益は「雑所得」に分類され、利益に応じて5〜45%の税金がかかります。さらに、利益の10%は住民税の支払いが必要です。
質問3:クレジットカードで積み立てることはできる?
2018年よりクレジットカード運営各社は、仮想通貨の購入をストップさせています。積立投資もできません。
勘違いしやすいのが、ビットフライヤーが提供している「bitFlyer クレカ」です。

ビットフライヤークレカは、普段の買い物で使うとビットコインが貯まるクレジットカードであり、仮想通貨を購入できるクレジットカードではありません。
まとめ:仮想通貨の積立はメリット・デメリットを理解して始めよう!

今回は、仮想通貨の積立投資についてメリットとデメリットを解説してきました。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 毎月少額から始められる 価格変動リスクを分散できる 買うタイミングに左右されない 自分のペースで自動運用できる 取引所によっては利用特典がある | 一気に大きなリターンは期待できない 資産が減ってしまうリスクがある 取引所よりは購入コストがかかる |
積立投資の最大のメリットは、長期的なプランを立てて安定的な投資ができることです。
仮想通貨はリスクが大きいと敬遠されがちですが、積立投資をすれば価格変動のリスクを軽減できます。
また、仮想通貨の投資には「大金を準備しなければならない」と思っている人も多いはずです。
実際には、1円から積立できる取引所もあり、毎日・毎週・毎月と自分のペースに合わせて始められるので、初心者にはおすすめの投資方法です。
本記事で紹介したメリットとデメリットを理解したうえで、今日から積立投資に挑戦してみましょう。

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